インドネシアのWEB制作マーケットについて

あっという間に2018年も10分の1が終わろうとしていますね。。

お陰さまでロギクは2018年も順調に運営できております。このまま頑張りたいと思います。

さて、2018年になってからといっていきなりの大きな変化はないのですが、
インドネシアのWEB制作界隈がどうなっているのかご紹介したいと思います。

いまもある程度以上の規模で運営されている日系のプレイヤーは多くなく、
ちょっと複雑なもの、本格的なCMS導入が必要なものとなると、
当社以外にインドネシアで運営ができるところはないのではないかと思っています。
(当社は30名でジャカルタ で6年近い経験があります。)

ただし、引き続き新規参入会社はいるようで、そういった会社さんは、
まずは小さく、日系の進出企業さんに対しての簡易なWEB制作を取りに行っているようです。
最近はWEB制作といいながら、むしろ動画制作を専門にやっていたりとかが多いかもです。

・日本での関係を基にインドネシアの現地法人の仕事も、
・広告代理店さんからの仕事をベースに
・テレアポして仕事獲得

営業スタイルとしては上記3つにおおよそ分けられるのではないでしょうか?

当社はデジタルマーケ関連ソリューションを手がけている会社ですので、自らやらなくてはいけないだろう、ということで、
上記3つからの案件はほぼ無く(代理店さんからの仕事も欲しいです)、
ほぼ当社WEB経由で新規案件のご相談&お引き合いを頂いております。

このお問い合わせの傾向から以下のようなことが言えるのかなと思っています。

  1. デジタルにようやく本腰
  2. オウンドメディアの重要性に気づいた
  3. 運用の重要性に注目しだした
  4. セキュリティ意識は低いが、ちょっとずつ気づきが出てきた

1.デジタルにようやく本腰

WEBなんて効果ないんだよ、電話だよ、訪問だよ、紙だよ、バックマージンだよ、
という方が多かった状況はだいぶ変わったかなと思います。
伝統マーケティングチャネル(特にテレビ)は引き続きすごく強いですが、
さすがにデジタルも活用しないとそりゃダメだわな、というのはほぼ全ての人の共通認識になったと思います。
2年くらい前までは、本当に企業のマーケティング部門の人が”WEBとか要らん”って言ってましたから、進歩しました。。

もちろん以前から当然のようにデジタルマーケティングの取り組みをちゃんとしている企業さんもありました。
変化が見えてきたのは、より多くの人が当たり前にデジタルへの取り組みについてちゃんと考えていること、
マーケティング予算やパワーの配分をよりデジタルに寄せたいという話を多く聞くようになったことです。

当社のクライアントさまの、WEB経由新規問い合わせの獲得数を確認していても、
ここ1年くらいでぐっと成果数が増えてきた企業さんがあります。
いままでとやり方はそんなに変えてないのですが、対象となるお客様のデジタルリテラシーが変わってきたのかと思います(BtoCでもBtoBでも)。
これで結果が見えるようになったので、ますます力を入れて、さらに結果が出るという好循環が生まれています。

2.オウンドメディアの重要性に気づいた

デジタルの活用に元から積極的な企業でも、Facebookの活用で十分なんだよ、というのは良く聞いた意見です。
WEBを充実させるくらいだったらインスタフォロワー数増やしたいとか、オウンドメディア(WEB)は必要なくて、Facebookページだけでよいという会社はいっぱいありました。
Facebookページの運用に十分すぎる予算を使っていて、その予算があったら資産となる立派なWEBを持てるのにと多くの企業さんについて思っていました。

Facebookページのリーチ%がどんどん寂しくなっていたり、モチベーションが高くて、検索リテラシーの高いユーザーにリーチするにはSNSでは難しいことに気づいたりして、オウンドメディアの(も)重要性を感じていただけてきたと思っています。

3.運用の重要性に注目しだした

ちゃんとKPI設定してPDCAを回していこうと、中長期的視点をもって改善していこうという話をできるクライアントさんが増えてきました。今までは作ったら作ったっきりで運用費とか改善費を予算計上していただくことが難しかったのですが、この雰囲気は変わってきました。
安くフリーランサーに作らせたけど、その人とコンタクトできなくなって更新できないんだよね、っていうのは一昔前までインドネシアWEB業界あるあるだったのですが、さすがに最近ではRFPに運用体制について明確な記述があることが増えてきました。初期制作・構築時に運用更新コストも提示するのが当たり前に(ようやく)なりました。

4.セキュリティ意識は低いが、ちょっとずつ気づきが出てきた

大企業の大規模なWEBでもセキュリティ対策がまったくできてない、、という状況に大きな改善はありません。。
有名企業のWEBがハッキングされても大した話題にもなりません。それでも僅かな光を感じるのは、ご提案時にセキュリティ対策の話をしたときの反応が少しだけ、ほんの少しだけ反応が良くなってきたように思うのです。
また、当社のWEBへのアクセスでセキュリティ対策系キーワードでググって来ていただく回数が増えてきています。
今後に期待です。WEBの脆弱性診断のご依頼はお気軽にご連絡ください。

ということで、スピードはゆっくりだけど成熟してきていますということです。
それに比べてプレイヤー(WEB制作会社)が(日系は特に)乗り遅れている感があるのかと思います。
皆で健全に競争してマーケットを盛り上げていければ良いなと考えています。
当社との協業にご興味おありの方もお気軽にご連絡いただければと思います。よろしくお願いいたします。

今回は以上です。

Yoshi
Yoshi

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LOGIQUE’s founder and CEO. After working as a business development consultant at a consulting firm, he started a business in Japan, exited, and then moved to Indonesia, where he now manages multiple companies.

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